

食生活の変化によって脂質などの摂取量が増 えて、食物繊維の豊富な野菜の摂取量が減っ ているそうです。そこで平成13年に「21世 紀における国民健康づくり運動(健康日本21) の推進について」が発表されて全国的な取組 みが始まりました。その内容は、日本人に1日 に必要な野菜の量は350g。そのうち緑黄色野 菜を120g、その他の野菜は230gとされ、果 物を200g(可食部150g)とされています。 私たちはもっと積極的に野菜・果物をとる必要があるといわれています。そしていま野菜の機能性成分として、抗酸化ビタミン、カリウム、カルシウ ム、食物繊維、カロテノイド等が注目を集めているそうです。

カロテノイドのパワー
カロテノイドは野菜に含まれる色素の総称で抗酸化物質のひとつです。私たちのカラダは紫外線を浴びた り、激しい運動をした時、体内に活性酸素が発生します。車の排気ガスやたばこの煙などにも活性酸素が 含まれ、これらが細胞の遺伝子や膜を傷つけてガンが発生するそうです。この時、抗酸化ビタミンのビタ ミンC、ビタミンEが活性酸素を消去するのですがカロテノイドは抗酸化ビタミンと協調して、その効果 を補い高めると考えられているそうです。

鉄をとろう
血液中に含まれる鉄はカラダ中に酸素を供給する大切な役割を持っており、鉄が不足してカラダが酸素 不足になると息切れや疲れやすいなどの原因になるそうです。鉄の吸収率を上げるビタミンCも欠かせな い存在でしょう。鉄やビタミンCを含む緑黄色野菜をたっぷり取ることで鉄を効率よく体内に摂取できる といわれています。

カルシウムをもっと
野菜に含まれるミネラル成分のカルシウムは、日本人に最も不足している栄養素といわれ骨粗鬆症の予防 や歯の健康にとって大切です。またカルシウムは神経の働きをスムーズにしたり、脳や精神を安定させる 働きがあるとされています。

カリウムをとろう
ミネラル成分のひとつであるカリウムは、ナトリウムをカラダの外へ排出させることで血圧の上昇を防い で、循環器病を予防する働きがあるそうです。塩分の取りすぎが気になる方は食事の献立に野菜を取り入 れてみるのも良いのではないでしょうか。

ミネラルは必要不可欠
5大栄養素のひとつであるミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、等)は、私たち のカラダを構成する重要な成分です。骨の形成や神経の発達、生理機能の調整などに深く関わっている そうです。必要量は微量ですが生命維持には不可欠で体内では作りだすことが不可能な食べ物からしか摂 取できない重要な成分とされています。

食物繊維をとろう
食物繊維は、消化されずそのまま腸へ届いて腸内にある食物中のコレステロールや胆汁酸を排泄するので 血中コレステロールを減らす働きがあるそうです。